Periodontal-surgery

歯周外科手術

重度の歯周病から
回復を目指す治療

歯周外科手術

歯周病が進行し、スケーリングやルートプレーニングなどの歯周基本治療だけでは歯肉の状態が改善しない場合、歯周外科手術が必要となります。
歯周外科治療は、外科的手術により歯周病の症状を改善する専門性の高い治療法です。当院では、熟練した歯科医師が最新の技術と設備を用いて、患者様一人ひとりに合わせた歯周外科治療をご提供しています。重度の歯周病でお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください。

歯周外科治療とは

歯周外科治療は、歯周病や歯周炎などの歯周組織に関する疾患を治療する分野です。歯周外科治療では、歯肉切開や歯周ポケットの洗浄、歯周組織の再生などの手技を行います。また、歯肉切除術や歯周組織再生手術などが含まれます。
これらの治療は、歯周病の進行を防ぎ、歯を守ることを目標にしています。歯周外科治療は、歯科医師や歯科衛生士、患者様の口腔健康を維持するための重要な治療法です。

費用
55,000円~88,000円(税込)
治療期間・回数
3~4週間・約5回
Merit
  • 重度の歯周病でも歯を失うリスクが下げられます
  • 失った歯槽骨など歯周組織を戻すことができる可能性があります
  • 歯ぐきの後退を抑え審美的な改善が見込めます
Demerit
  • 保険が適用できない自費診療になる場合があります
  • 症状や状態・習慣によって、治療が受けられない場合もあります

歯周外科治療を行う目的

重症化した歯周病では歯肉と歯との間に大きな溝(歯周ポケット)が形成されています。
こういった状態で

  • 深い歯周ポケットを減少させ、歯周病の進行を抑制する
  • 歯周基本治療では取り除けない歯石やプラークを除去する
  • ブラッシングなどの口腔ケアを行いやすくする
  • 失われた歯周組織の再生を促進する

…以下のような治療を行っていきます。

歯周外科治療の種類

  • フラップ手術

    フラップ手術は、通常の歯周基本治療では歯根面の歯石や病巣を取り除けない場合に適用される歯周外科手術です。歯肉を一時的に剥離し、歯根面を直視下で徹底的に清掃することで、歯周組織の健康を回復させます。

  • 歯周再生療法

    歯周再生療法は、歯周病によって破壊された歯槽骨や歯根膜などの歯周組織を、特殊な薬剤や生体材料を用いて再生させる治療法です。他院で抜歯と診断されたような重度の歯周病のケースでも、歯周再生療法を適用することで歯を保存できる可能性があります。

歯周外科治療が必要になるケース

歯周病は、軽度から中等度の症状であれば、スケーリングやルートプレーニングなどの歯周基本治療で対応可能です。しかし、歯周基本治療を行っても症状の改善が見込めない重度の歯周病の場合、歯周外科手術が必要となることがあります。

歯周病の進行

歯周外科治療ができないケース

以下のような症状・習慣がある方には歯周外科治療をおすすめできない場合があります。

  • 重度の糖尿病や心臓疾患など、外科治療にリスクが伴う可能性のある全身疾患をお持ちの方
  • ご自身での歯磨きなどの口腔ケアが困難な方
  • 定期的なメインテナンスで通院するのが難しい方
  • 歯周病が非常に進行しており、外科治療では改善が難しいと判断される方

歯周外科治療の流れ

フラップ手術の例

歯肉を切開して歯の根っこを露出させ、歯周病の原因となる歯石や細菌を徹底的に除去する手術です。歯周ポケットが深くなってしまった場合や、歯根の表面が汚れてしまった場合に有効です。

  1. Flow01

    麻酔

  2. Flow02

    歯ぐきの切開

  3. Flow03

    歯の根の歯石を
    専用器具で除去

  4. Flow04

    歯石を取り除き縫合

歯周再生療法

歯根の表面に付着した歯石や細菌を徹底的に除去します。その後、特殊な材料(エムドゲインゲルなど)を歯根の表面に塗布、もしくは歯根と骨の間に膜を挿入することで、骨の再生を促します。

  1. Flow01

    歯肉を切開~
    歯石除去

  2. Flow02

    歯周組織再生材料を
    充填

  3. Flow03

    縫合

  4. Flow04

    歯周組織の再検査と
    再評価

歯周病が重症化しないようにするには

歯周病は痛みや違和感が現れる頃には、すでに症状が相当進行していることも少なくありません。なぜなら虫歯と同様に、初期症状は痛みが少なく、見逃されやすいことが多いからです。
そのため、症状が出る前から歯科医院で積極的に予防歯科に通院することが重要です。